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1人社労士事務所の営業手法

対企業の社労士事務所をゼロから1人で始めようと思っている方で、どうやって顧客を獲得していくかまったく経験のない方もいると思います。

今回は、顧客獲得のための手法でどういったものがあるのか、効果があるのかないのかといったお話をご紹介します。

 

 

飛び込み・電話営業

1人事務所でこれをやられている方はほぼいないと思います。

理由は、かかる時間に対して得られる効果が低すぎるからです。

そして、仮に商談まで進んだとしてもこういった営業はこちらが完全に下手になるため価格交渉で負けます。薄利多売で顧客をたくさん増やす方針ならいいのですが、当分人を雇う余裕がない1人事務所では対応しきれません。

 

DM・FAX営業

この手法は1人事務所でもできるかと思います。内容は自分で考えなければなりませんが、印刷や送付については外注で請け負ってくれる業者がありますので時間的余裕はできます。

広告効果としては基本的には古紙回収行きか裏紙になりますが、FAXであれば、1,000件送って2,3件返信があれば上々だと思います。

ただ、宣伝内容は顧問契約に関してというより、企業にとってうまみがあり人目を引く助成金セミナー関連でスポット案件になりがちです。そこから顧問契約にどうつなげるのか、もしくはスポット案件メインで売り上げを上げる事務所にするのか考えどころです。

 

ホームページ(ネット)営業

個人事務所でホームページを作成する目的は大きく分けて2つあります。

それは、

営業ツールとしてのホームページ

名刺代わりとしてのホームページ

になります。

最近では営業の人員を雇う代わりにホームページを充実させ、そこから顧客を引っ張ってくる手法が増えています。しかし、検索ヒットを増やしたり、顧客獲得までのプロセス構築や分析は専門業者が特化して行っています。

この専門業者に委託するには費用がかなりかかるため、業績好調な事務所がさらなる発展を目指す段階で採れる手法なのかなと思います。

自分だけでもある程度はネット環境を整えることはできますが、ネット社会となっている現在では埋もれる可能性も高く、自分だけでは運だめし要素が高い手法だと思います。

私を含め周りの社労士はどちらかというと2つ目の名刺代わりとしてホームページを利用していました。

交流会などで他士業や企業の社長と名刺交換し、話をするだけではその場限りで終わることも多いです。

仮に仕事を依頼するにしてもまずはネットで事務所検索することが多いので、ホームページを見てもらい自分の事務所方針やひととなりをより知ってもらうためのツールとして利用していました。

そのレベルであれば、電器店でもホームページ作成用のソフトを販売していますし、そこそこクオリティの高いものを作ることができます。

 

異業種交流会

おそらく1人で事務所・顧客ゼロから始めた方で顧客獲得の第一歩はこれがかなり多いと思います。

異業種交流会については以前他の記事でご紹介しましたのでそちらをご覧いただければと思います。

sha-ron.hatenadiary.jp

 

企業の社長と交流を持てればそこから契約に至る可能性もありますし、他士業の方と知り合えばそこから顧客を紹介してもらえることもあります。

私は後者のケースが多かったのですが、そこで信頼を勝ち得ると他の顧客を紹介してもらえることもあります。

事務所のネームバリューもなく1人で事務所経営をする以上、自分自身だけが売り込める商品です。そういったことを踏まえると、この異業種交流会は直接自分の顔を売ることができる機会があるので比較的効果の高い手法だと思います。

 

おわりに

社労士事務所に勤めていた場合、そこの顧客を持ってくるというケースもありますがこれはレアケースだと思います。例えばそこの事務所が近々廃業する予定だったり、最近ではよくある独立支援事務所だったりすれば自分の顧客にできると思いますが、通常営業の事務所では段階を踏まないと難しい話だと思います。

今回ご紹介したものは顧客獲得のためのきっかけ作りですが、人によって得られる結果は異なるものの、最終的には「(社労士の)自分はこういった人間です」と紹介できる機会が多い方法が1人事務所では一番効果が高いのかなと思います。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。