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事務所経営と平行して短期アルバイト(社労士ver)

開業社労士として事務所を始めたばかりの頃のお話しですが、

本業の報酬のみで生活できるほど顧客を獲得していたわけではありません。

私は、十分な資金を用意して開業したわけではありませんでしたので、

事務所開業と平行してしばらくいろいろなアルバイトをしていました。

今回は、その中で社労士に関しての短期アルバイト的なお話しとなります。

 

社労士アルバイトは割がいい⁈

定期的に開催している社労士の支部会に出席しているとこういった募集もたまに出てきます。 

「街頭無料相談会」

これは、一般的にもよく知られているかと思います。

弁護士や行政書士などもよく開催しておりますが、

駅前や街中の広場などで机を構え、街行く人達のお困りごとに専門家として無料で相談に応じるものです。 

興味本位で立ち寄る方もいますが、わざわざ開催日を調べて来られている方もかなりいます。

相談内容は年金のことや働く上での不満(従業員側)など様々です。
それぞれ得意分野を持った社労士が参加していますので、自分が不得手な分野は他の社労士に任せることもできます。

 

ここで注意が必要なのは、

こちらから自分の事務所の営業をあからさまにしてはならないことです。

あくまで社労士会の社労士として相談に応じていますので、露骨な営業合戦が始まると社労士としての品位が下がると見られるためです。

 

拘束時間は実質7、8時間くらいで労力を加味してもまぁそこそこの報酬です。

社労士と全く関係のない短期アルバイトに比べれば、社労士としての研鑽も積めますし、諸先輩方の対応の仕方も拝見できますので勉強にはなるかと思います。 

 

次に、

「年度更新受付」です

労働保険に加入している企業は、毎年、7月10日までに労働保険料の確定・概算申告書を労基署(労働局)に提出しなければなりませんが、これを行政協力という形で窓口に座って受付する仕事です。

 

電卓を叩いて計算間違いがなければ受付印を押し、控えを渡して終了。といった流れですが、新米社労士にとってはイレギュラーなケースも出てきます。

私が対応したイレギュラーケースで多かったのは、書類白紙で賃金台帳持参です。

年度更新をやったことがあれば、そこまで難しいものではありませんが、

初見の企業の情報を賃金台帳と窓口に来られた方の話から読み取り、間違いのないように書類を完成させるのはなかなか緊張感があります。一括有期事業所だともうパニックです。(笑)

後ろで受付を待っている方達が徐々に増えていくのを見ると、さらにプレッシャーにもなります(大体職員さんが近くにいるので教えてもらうこともできます)。

この年度更新受付が終わったあと処理能力レベルが上がった実感がありました。(笑) 

 

この仕事は社労士会主催ではなく行政協力となりますので報酬も妥当な額ですが、この労基署での年度更新受付は、

実務を学べる+職員の方の話を聞けるといった点で非常にいい経験だったと思います。

 

他にも、常勤パートの形態で協会けんぽや労働局などの窓口受付などいろいろな職種があります。職場によっては時給が高いものもあるので、顧問先を持たずパートとして行政の仕事に専念している社労士もいます。

 

おわりに

さて、金額や細かい話は割愛させていただきましたが、

どちらも新米社労士にとっては勉強になり、かつ報酬ももらえるといった点で割のいい仕事だと思います。

 

短期アルバイトの場合、数日の仕事ではありますが、

私のようにゼロからのスタートで、副業も視野に入れざるを得ない方は1つの選択肢として損はないと思います。

※ご注意いただきたいのは私の所属していた支部会、当時の募集方法のお話ですので、詳細は各社労士会、支部会でご確認ください。 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。